引っ越し初期費用削減方法〜礼金編〜
こんにちは、知恵を掃き溜めます。
今回は引っ越しにかかる初期費用の削減方法について語ります。
実は、初期費用としてかかる費用は賃料の5〜6ヶ月と言われています
少しでも削減したいと思いませんか?
実は初期費用の中で一番下げやすいのが礼金なんです。
礼金とは?
昔は親御さんが大家さんに対して、下宿先やアパートに住む息子の面倒を見てくださいね、という気持ちを込めて払っていました。その慣習が今でも残っています。
しかし最近では、部屋の紹介をしてもらった広告宣伝費として、貸主が不動産業者に支払うケースがほとんどです。
大家さんは入居時に一度だけ貰える礼金よりも、毎月貰える家賃のほうを重要視しています。その借主が住めば住むほど、また満室であればあるほど、借主たちの家賃によって貸主の収入が増えていくからです。
そのため、礼金を値下げすることで部屋が埋まるのなら交渉に応じよう、と考える貸主が多いです。貸主は礼金を値下げしてでもこの物件を埋めたいと思っているところに、交渉の余地があるのです。
どうやって交渉するのか
①営業マンにお願いをする
契約前に、営業マンに礼金の交渉ができないかお願いします。
「この部屋気に入ったんですけど、予算が少し足りないんですよね…もし礼金が安くなれば、ぜひこちらで契約したいです」
このように低姿勢で話すことが大切です。
丁寧にお願いすることで、営業マンも「このお客様のために頑張ろう」と味方になってくれるでしょう。
②条件を提示する
次に条件を提示してみます。
「礼金を下げてくれたら、すぐにでも入居できます」
「短期で解約したときに違約金を払うという条件で、礼金を下げることはできないでしょうか?」
このように営業マンが貸主に交渉しやすい条件を提示します。
そうすることで、営業マンもスムーズに貸主へ交渉することができます。
※注意点
①お気に入りの物件があっても「ここに決めます!」と主張しない
はじめの段階では、まだこの物件に決めると主張してはいけません。
もしも、「絶対ここがいい!」と表に出してしまうと、営業マンは交渉をしなくても今の条件で契約が取れるなと確信してしまいます。
彼らは値下げせずに契約ができることが最善です。そのため、交渉したふりをして値下げできなかったと言ってくる人もいるので、はっきり決めた発言は避けたほうが良いでしょう。
②手当たり次第値切るのは良くない
気になった物件を手当たり次第値切るのはやめましょう。
その中から契約できるのは一つだけです。交渉は契約前の奥の手となるため、貸主側に交渉しておいて契約しないとなると、貸主からの不動産業者の信用も落ちてしまいます。
本当にこの物件を借りたいと思ったときに交渉の提案をしましょう。
③営業マンに嫌われないようにする
交渉の仲介役となってくれる営業マンとは、良好な関係を保っておくことが大切です。
自分が客だからといって高飛車な態度であったり、横柄な物言いはよくありません。入居審査の際は、家賃の支払い能力だけでなく人柄も評価されます。どんなに支払い能力があっても、人柄が悪くトラブルを起こしそうな人と判断されたときは入居できないので注意が必要です。
逆に言えば、もし支払い能力などに心配がある人は、営業マンとうまくコミュニケーションをとって良い人柄をアピールすると上手くいくかもしれません。
交渉が通りやすい条件提示
すぐに入居する
目安としては、一週間程度となります。その物件がまだ入居中であったり、入居審査に時間がかかる場合を除きます。
すぐに入居してもらうことで部屋の空きをつくらずに家賃の収入が入るため、貸主側のメリットが大きいです。すぐにでも引っ越しができるのであれば、ぜひ提案しましょう。
短期解約違約金を付ける
短期で解約した際に違約金を支払うという条件です。違約金の相場としては、1年未満で家賃の2ヶ月分、1年以上2年未満は家賃の1ヶ月分が一般的です。
もしも長く入居するつもりであれば、2年以上の入居で短期解約違約金が無効になるのでおすすめです。貸主側も長く入居してもらうと嬉しいので、受け入れてくれる可能性が高いでしょう。
交渉しやすい物件
最寄り駅から遠い
最寄り駅から徒歩10分以上であるところ
バスを使用しないと最寄り駅に着かない物件など
築年数が長い
築年数が15年以上経っている物件
リノベーション物件
1階にある
防犯上の問題や、道路などに面していることで騒音・部屋を覗かれる問題があるため
空室が多い
貸主の収入がなくなるため早く空室を埋めたがる傾向にあるため
周辺環境が悪い
近くに学校があってうるさかったり、墓地が近くにあるなど
また、1階のテナントが飲食店である物件
専任媒介である
不動産業者が管理・所持している物件
大家と不動産業者の距離が近く、双方の付き合いが長いところもある
交渉しやすい時期
5月中旬~8月、11月〜12月
上記の期間が一番交渉しやすい時期となります。
1月~3月までは、入学や就職などで繁忙期のピークとなっています。9月以降も会社での異動などがあるため忙しくなります。また、5月はゴールデンウィークがあるため、引っ越し費用もかさんできます。
それを過ぎると繁忙期は落ち着ます。7月には夏がやってきて暑い中で引っ越しをしなければならないので、引っ越しをする人は少なくなります。そのため7月~8月いっぱいにかけては、不動産賃貸は閑散期になり、この時期に家賃を下げて募集するところもあるのです。
貸主側も、礼金をカットしてでも早く部屋を埋めたいと思っているので、減額できる可能性が高いです。また、この時期は繁忙期に契約されなかった物件が残っているため、普段であれば交渉が難しい物件でも礼金を下げてもらえることがあります。
以上が礼金を交渉するための方法です。
参考にしてみてください。